2003-01-01から1年間の記事一覧

大友良英「山下毅雄を斬る」(ASIN:B00005F2I8)

山下毅雄は昭和30年代から40年代にかけて、アニメやドラマの音楽を数多くてがけてきた作曲家です。90年代になってのモンド、ラウンジブームの際に再評価されたのは記憶に新しいところ。一方、大友良英はまさに山下の全盛時代に少年時代を過した世代で…

畠山美由紀、1月にライヴ・アルバム「LIVE AT GLORIA CHAPEL 〜The Great American Songbook〜」発売

これはたまりませんねえ。即買い決定です。

ミシェル・ンデゲオチェロ「コンフォート・ウーマン」(ASIN:B0000D8RKV)

カサンドラ・ウィルソンと並ぶ現代の「プリンセス・オブ・ダークネス」、ミシェル・ンデゲオチェロの最新作。全10曲39分という収録時間は、今ならミニ・アルバムと呼ばれてもおかしくないサイズだけど、とても「ミニ」なんて似合わない、スケールの大き…

ジョン・レノン「マインド・ゲームズ」(ASIN:B00006JLH6)

一番衝撃を受けたのは「ジョンの魂」。最高傑作と思うのは「イマジン」。最も好きなのは「心の壁、愛の橋」。一曲といわれたら「ウーマン」。そんな私にとってこのアルバムは長年聴きどころがわからず、退屈な作品でした。タイトル・ナンバー「マインド・ゲ…

V.A「Stay Awake: Various Interpretations of Music from Vintage Disney Films」produced by HAL WILLNER

ディズニーのカヴァー・アルバムやトリビュート・アルバムは数あれど、その絶妙な人選と完成度で群をぬくのがこのハル・ウィルナーがプロデュースした作品。ハルにとってもニーノ・ロータ、セロニアス・モンク、クルト・ワイルと続いてきた一連のトリビュー…

ムーンライダーズ「December moonliars」ライヴat名古屋クアトロ

まだ東京公演が残っているため、ネタバレはできるだけ避けます。 ライダーズ本体のライヴに行くのは久しぶりです。しかも今回は矢口博康がゲストというのも楽しみのひとつでした。全体として歌はいわずもがなですが、かなり演奏に重点を置いていたような印象…

moonlight drive

映画「東京ゴッドファーザーズ」を観てきました。普通に面白い映画なので、アニメだからとか、ホームレスが主人公だからと言う理由で敬遠されるとしたら勿体ないですね。ハートウォーミングな現代のおとぎ話。あまり最近のアニメを見ていないので、比較はで…

八木美知依&Paulownia Crush「ゆらる」(ASIN:B00005LJOE)

八木美知依は箏奏者ですが、プロフィールを見るとジョン・ケージやコンロン・ナンカロウに影響を受けると記されていて、邦楽の伝統にとらわれない活動を行っている人です。彼女が育てた若手箏奏者6人が結成したアンサンブルがPaulownia Crush。したがって、…

マルタ・アルゲリッチ「アルゲリッチ・コンセルトヘボウ・ライヴ1978&1979」(ASIN:B00005GK0M)

このアルバムが出たころは、アルゲリッチは連弾やクレーメルとのデュオでの活動が中心だったので、ソロ演奏を集めたこの盤が出たときはうれしかったものです。収録された曲が多彩でバッハから始まり、ショパン、バルトーク、ヒナステラ*1にプロコフィエフ。…

松田行正「ZERRO」(ISBN:4434038656)

今日はずっとスパンクスを聴いていたので、久々の本ネタです。 一風変わったオブジェとしての本を出版し続けている奇特な出版社・牛若丸から出た本で、音楽聴きながら眺めているにはぴったりです。 普段の私たちはひらがな、カタカナはもちろんのこと、アル…

スパンクハッピー「ヴァンドーム・ラ・シック・カイセキ」(ASIN:B0000DJWAX)

これは中毒性があります。本来はデザート・ワインとして、最後に一杯だけ飲めばいい高級甘口白ワインのソーテルヌをたて続けに飲んで、うっとりとしたまま酔いつぶれてしまったような聴後感。目覚めたら甘美な余韻と頭痛に襲われる。 ・・・と書いてみても、…

「日ペンの美子ちゃん」公式サイト(情報元:日々ノ日キ)

初代と2代目しか記憶にないのですが4代目になっているのですね。しかもまだ継続中。3代目の紹介文の「一部マニアには大好評でした」に爆笑。

ビーチ・ボーイズ「フレンズ」(ASIN:B00005J4XC)

静けさに満ちたアルバム。始まったと思ったとたんに終わってしまう曲や、ちょっとエキゾチックなインスト・ナンバーがあったりするけれど、木管楽器のアンサンブルなどによるまろやかな味わいのサウンドを持つ佳曲が多くて安らぎます。前半では表題作や「Wak…

掲示板開設しました。

ここでは音楽(たまに本)のレビュー、ニュースを中心にやっていこうと思います。以後下の「日ペンの美子ちゃん」ネタのようなのはBBSで取り上げる予定。まったりやっていこうかと思います。ほとんど自分の独り言となる予感(笑)。気が向いたら遊びに来…

ロバート・ワイアット「クークーランド」(ASIN:B0000AVTA4)

6年ぶりの新作。前作「シュリープ」はポップな躍動感のあるアルバムで、かなり多くの支持を集めたような記憶があります。この新作では、前作に引き続きイーノ、ポール・ウェラー、フィル・マンザネラ、デヴィッド・ギルモアが集ってつくられていますが、全…

ベン・ワット「ノース・マリン・ドライヴ」(ASIN:B000068WBO)

エヴリシング・バット・ザ・ガールの魅力って「ちょっと背伸びをする」ところだと長年思っていて、「エデン」でのボサノヴァ、「ベイビー・ザ・スターズ・シャイン・ブライト」でのオーケストラ・サウンド、「アイドルワイルド」でのゴー・ゴー・ビートなど…

SKETCH SHOWインタビュー

肩の力が抜けたいい感じのインタビュー。来年はソロ活動で再来年に3rdの予定らしいです。

SKETCH SHOW「LOOPHOLE」(ASIN:B0000CEB8V)

最初に聴いたときはずいぶん地味だと思ったけれど、聴き返す度に心地よさがじわじわと沁みてきます。待望の2ndは、ミニ・アルバム「tronika」で示された方向性をぐっと煮詰めた、統一感のあるアルバムになりました。北欧系エレクトロニカへの共感はユニッ…

フェアポート・コンヴェンション「アンハーフブリッキング」(ASIN:B0000CD82P)

フェアポート・コンヴェンションが紙ジャケになるなんて感慨深いものがありますね。このアルバムは彼等の長い歴史の中でも特に重要な位置にある作品。ビートルズでいえば「ラバー・ソウル」にあたるものといえるのではないでしょうか。アメリカ西海岸のロッ…

クロノス・カルテット「ベルク:抒情組曲(オリジナル版)」(ASIN:B0000C4GGC)

クロノス・カルテットも結成30周年になるんですね。86年にノンサッチからデビュー・アルバム「紫のけむり〜現代の弦楽四重奏曲」を出した時のインパクトは大きかったなあ。パンクなファッションで、グラスやナンカロウからジミヘン、ビル・エヴァンスな…

紅白歌合戦出場歌手決定

すみません、毎年見てます・・・。白組はテツ&トモとはなわが出てダンディが落選したのは気の毒。しかし紅組の誰とぶつけるのだろう。はなわは水森かおり(鳥取砂丘の歌を歌っている)とご当地もの対決だと思うけど、テツトモは・・・女子十二楽坊 をバック…

ムーンライダーズの「第9」がSACD5.1ch仕様でリリース(「moonriders.net」より)

収録曲は No9 No9 ムーンライダーズと歌おう。Let's sing this song with moonriders (コーラス入りカラオケ) No9 みんなで歌おう。Let's sing this song with your friends(純カラオケ) No9 くじらと踊ろう。Let's dance with Mr.Takekawa きよしこの夜…

アイダ「ウィル・ユー・ファインド・ミー?」(ASIN:B00005IWH7)

都会に住んでいて、特に不自由はしていない。だけど少し心に孤独を抱える若い男女が4人、いつのまにか集まってそっと声をあわせてみる。シンプルな曲、シンプルなサウンド、繊細なコーラス。耳を澄ますと彼等が住んでいるところの空気を感じる。それが今こ…

レット・イット・ビー・・・ネイキッド聴き比べ(「紙ジャケ探検隊」より)

詳細なレポートで参考になります。

私的クリスマス・ソング・セレクション

街はイルミネーションで彩られ、レコ屋にもクリスマス・アルバムが並ぶ今日この頃。自分なりのクリスマス・ソング・セレクションを作ってみました。クリスマス・ソングではない曲も少し入っているので、正確には「マイ・シ−ズンズ・グリーティング」といった…

パイザノ&ラフ「アンダー・ザ・ブランケット」(ASIN:B00005UJIL)

ギターとホルンという一風変わった組み合わせのデュオによる70年作。プロデュースはハーブ・アルバート。ジャズやボッサの香りがするギターに、ホルンの柔らかい音色が溶け込んで穏やかで心地よい時間が流れていきます。ヴォーカル入りの曲もありますが、…

鏡リュウジ Produce 「SUN SIGN * MOON SIGN」(ASIN:B00007KKY7)

「女性に圧倒的人気の占星術家、鏡リュウジが、太陽と月の星座をモチーフに選曲した2枚組企画盤。オーガニックなインスト・ナンバーが、恋に悩む女性の気持ちを優しく包み込むことでしょう」(CDジャーナル・データベースより)というレビューを読んだり、…

浜崎あゆみのNEWアルバムの内容にファンの怒りの声(情報元:音楽配信メモ)

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1911504&mode=1&page=1 ビートルズをCCCDにした東芝EMI,発売日直前になってCCCDでの発売を告知するビクター、そしてこのavex。 日本のレコード会社はコアなファンをなんでこんなに切り捨てたが…

クラスター「ゾヴィゾーゾー」(ASIN:B00005EU1D)

元祖エレクトロニカ。ほのぼのテクノの大名盤です。イーノとの共演の2年前、1976年の作品ですがこの頃から彼等はアンビエントに近い音を創りだしていました。とはいえアンビエントとよぶにはまったりしすぎているように思えます。レデリウスがやや抒情…

ザ・ビートルズ「レット・イット・ビー・・・ネイキッド」(ASIN:B0000DJZA5)

もちろん輸入盤で購入。もうあちこちで言われていることですが、「裸の」というより、ポールの「俺はこういう感じのにしたかったんだよ〜」という主張が聞こえて来るアルバム。あちこちからいい部分だけをつないでつくっているだけあって、演奏が引き締まっ…