2003-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ムーンライダーズ「青空百景」

80年代のムーンライダーズは出すアルバムの全てが傑作で、またそれは「バンド」の可能性の追求の歴史でもありました。その歩みの中で生み出されたこのアルバムは、ライダーズのアルバムの中でも最もキュートでPOPな印象を残す作品です。 『マニア・マニ…

夏が終わるよワッホッホ

残したものも 残ったものも 何もないはずだ 夏は終わった ―「くれない埠頭」

京極夏彦「陰摩羅鬼の瑕」

Now it's dark and I'm alone But I won't be afraid In my room, in my room ―「IN MY ROOM」The Beach Boys 犯人探しやラストでのどんでん返しを期待して読んだ人は、この作品に対してかなりの不満を持つかもしれません。なにしろ、私にすら途中でおおよそ…

ローリンド・アルメイダ「ギター・フロム・イパネマ」

ジャケットがなんといっても最高ですが、内容もなかなか。冒頭の「イパネマの娘」は柔らかなボッサのリズムにのせて、ジャック・マーシャルが澄み切った音色の口笛でメロディーを奏でます。もうこれだけでもすっかりいい気分になってしまうのですが、他の曲…

ビル・エバンス・トリオ「ウィズ・シンフォニー・オーケストラ」

ビル・エバンスというとトリオでの演奏が有名ですが、オーケストラと共演も何枚かあります。ジョージ・ラッセルがてがけたやつでは結構アグレッシヴな演奏もやってますが、今回取り上げているのはクラウス・オガーマンがアレンジを手がけたもの。トリオの演…

ビートルズ「レット・イット・ビー」がDVDに

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030830-00000008-sks-entこれ、最後のライブ・シーンがなければ、救いが無い映画なんですよね・・・。仕切りが完全に空回りしているポール、プライドを傷つけられて怒るジョージ、やる気のないジョン、黙々とドラムを叩…

ピエール=ローラン・エマール「ドビュッシー/映像第1、2集、練習曲集」

http://www.hmv.co.jp/news/newsDetail.asp?newsnum=307070033&category=1&genre=700&style=705&pagenum=2リヒテルとミケランジェリを尊敬し、「名盤」が存在する曲は録音しないと言っておきながら、ミケランジェリ屈指の名盤が存在する「映像」を出すとは・…

TLCベスト盤10月発売

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1964838大ファンでした。これで最後だろうなあ。タイトルが泣かせます。

デヴィッド・シルヴィアン新譜国内盤発売

http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=5189今度はデレク・ベイリーと共演ですか。修行の道を歩んでますねえ。

鈴木祥子弾き語りライブアルバム「I Was There I'm Here」

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1961505これすごく良さそう。また小泉今日子やパフィーに曲書いてください。

ザ・レジデンツ「エスキモー DVD」

結成して30年、未だに謎の存在でありつづける集団レジデンツ 1979年に発表された代表作『エスキモー』がDVD版として蘇りました。今や彼等のシンボルともなった「タキシードを着た目玉おやじ」が初めてジャケットに登場したことでも名高いオリジナル…

ゴング・クラダク「Resonance Meditation〜共鳴瞑想」

ガムランのCDもいろいろあって選ぶのに迷ってしまいますが、私のお勧めはこれ。1920年代から活動しているグループの演奏を収録しています。 金属音なのにどこか柔らかく、気品のある音色は蒸し暑い夜の空気を柔らかくしてくれます。録音も優秀。監修は…

菊地成孔初エッセイ集「スペインの宇宙食〜レストラン神経症患者の、愛の生活」

http://www.s-book.com/plsql/sbc_book?isbn=4093874654 ※スパンクハッピーの新作も12月に出る予定とか。ついにOLを辞めた岩澤瞳ちゃんの今後はいかに?(余計なお世話) 以下夜更新分

デート・コース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン 「STRUCTURE ET FORCE/構造と力」

http://www.bls-act.co.jp/artists/dcprg.html

blogっぽい?

プチ読書記録 「陰摩羅鬼の瑕」まだ170頁。先は長い・・・。冒頭の会話部分でなにやらハイデガーみたいなことをしゃべってるなあと思っていたら、 参考文献に「存在と時間」が! 菊地成孔関連情報いくつか

デクスター・ゴードン「GO!」

1曲目が「チーズ・ケーキ」という曲名なんで選んだのです。いや、これ名曲ですよ。この曲だけをつい繰り返して聴いちゃうのですが、他の曲もゴードンの歌心ある節回しを堪能できます。バックはソニー・クラーク(p)、ブッチ・ウオーレン(b)、ビリー・ヒ…

THE SEA AND CAKE「one bedroom」

彼等の音楽は木綿のシャツのような肌触りを持っています。現在のところ最新作であるこのアルバムは、ちょっと80年代っぽい質感のサウンドを取り入れているけれど、相変わらず快適な聴きごこち。デヴィット・ボウイの「サウンド&ヴィジョン」をこんなに軽…

吉田浩美「a piece of cake」

見たことないのにどこかなつかしく感じる書物や物をつくり、それにおだやかなユーモアのある物語をそえた一風変わった本を出し続けてきたクラフト・エヴィング商會。書店によって置いてあるコーナーがちがっていて、小説の棚にあるかと思えばアート・ブック…

ケーキバイキング

そういえば手づくりのチーズ・ケーキなんてここ数年食べてないなあ

とり・みき「猫田一金五郎の冒険」

およそ10年間、あちこちにぽつぽつと掲載してきた連作をまとめた一冊。京極夏彦との合作「美容院坂の罪つくりの馬」も収録されていて、これを読んで久しぶりに京極夏彦の新作を読もうと思ったのであります。どちらも既成の漫画及び推理小説の概念をゆさぶ…

V.A『COVER SKA INSTRUMENTAL』

今年はあちこちの音楽誌がスカ、カリプソの特集をやっていましたが、本当にブームだったんでしょうか。 それはともかく、タイトル通りスカタライツやローランド・アルフォンゾなどによる様々なカヴァー・ナンバーを集めた好企画盤です。「サイドワインダー」…

スパークス『LIL' BEETHOVEN』

去年発売され、評判も良かったのですぐ国内盤が出るかと思ったら、いつまでたっても出そうもないので輸入盤を購入。スパークスは大好きなバンドで、代表作『キモノ・マイ・ハウス』は私のロック・アルバムでオールタイム・ベスト10に入ります。キッチュな…

今頃暑くなってもこまる

久々に京極夏彦を読んでみようと、新作「陰摩羅鬼の瑕」を購入。 あいかわらず弁当箱みたいに厚い。いつ読み終わることやら。 菊地成孔の新サイトは9月11日にオープン予定(情報提供元:NOIZ BBS) http://428.teacup.com/junne/bbs

イベント「ぼくたちの休暇」

※他の所に投稿したものを再録します。ネタ切れにあらず。なお記憶に頼って書いているので実際と異なるところがあると思われますので、よろしく。8/16、そぼ降る雨の土曜日、茅ヶ崎にあるカフェ「BRANDIN」にてイベント「ぼくたちの休暇」がありました。「…

ビョーク『ヴェスパタイン・ライヴ:ロイヤル・オペラ・ハウス』

2001年に発表された傑作アルバム『ヴェスパタイン』発表時に行われたコンサートの模様を収録したDVDです。 遅まきながらようやく見ました。いや、しかし、すごいとしかいいようがありません。「博士とその助手」といった風情でビートとノイズを発信す…

小林信彦「おかしな男 渥美清」

文庫になったので購入。決して日本のコメディに詳しいわけではないけれど小林信彦の本は「日本の喜劇人」「植木等と藤山寛美」「天才伝説 横山やすし」と読み進めてきました。 ご多分にもれず渥美清というと「寅さん」しか知らず、それも劇場で見たのは「口…

ごあいさつ

音楽と本についての覚え書きのような日記です。「風来坊」の名のごとく思いつくまま、気の向くままにふらふらと書いていきます。HNの由来は、今住んでいる所の有名な鳥料理店の店名であると同時に、もちろん、「はっぴいえんど」の曲名でもあります。 この…