既に私の周囲の人のほとんどが聴いているフレネシ。よく
相対性理論を引き合いに出されるけど、私はこちらの方がずっと好みです。
ウイスパー・ヴォイスで
ボサノヴァ等の要素が濃い楽曲となるとありがちなお洒落音楽で終わってしまいかねないのですが、おそらく意図的にチープにしている
サウンドと、「仮想過去」「覆面調査員」「
超臨界流体」といったタイトルに顕著に表れているような、独特なセンスの言葉遣いによって
ステロタイプなイメージからうまくズレることに成功しています。ありそうでないタイプの音楽なんですよね。不思議に心にひっかかるフレーズが多くて、ついつい何度も聴き返してしまうアルバム。