フレネシ『キュプラ』

キュプラ

キュプラ

既に私の周囲の人のほとんどが聴いているフレネシ。よく相対性理論を引き合いに出されるけど、私はこちらの方がずっと好みです。ウイスパー・ヴォイスでボサノヴァ等の要素が濃い楽曲となるとありがちなお洒落音楽で終わってしまいかねないのですが、おそらく意図的にチープにしているサウンドと、「仮想過去」「覆面調査員」「超臨界流体」といったタイトルに顕著に表れているような、独特なセンスの言葉遣いによってステロタイプなイメージからうまくズレることに成功しています。ありそうでないタイプの音楽なんですよね。不思議に心にひっかかるフレーズが多くて、ついつい何度も聴き返してしまうアルバム。

フレネシ「覆面調査員」PV