スサンナ・アンド・ザ・マジカル・オーケストラ『メロディ・マウンテン』
- アーティスト: Susanna
- 出版社/メーカー: Rune Grammofon
- 発売日: 2006/08/22
- メディア: CD
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このアルバムは2ndにあたるカヴァー・アルバムです。全曲がスロー・バラードで、スサンナのちょっとハスキーな物寂しい声とモッテンの繊細なキーボードによる、シンプルだけど充実した“うた”の数々。CDをプレーヤーにかけて、1曲目のレナード・コーエン「ハレルヤ」が流れてくると、ふっと周囲のざわめきが鎮まっていくような錯覚におそわれます。以下AC/DC「イッツ・ア・ロング・ウェイ・トゥ・ザ・トップ」、プリンス「コンディション・オブ・ザ・ハート」、ジョイ・ディヴィジョン「ラヴ・ウィル・ティア・アス・アパート」、KISS「クレイジー・ナイツ」、ボブ・ディラン「くよくよするなよ」、スコット・ウォーカー「イッツ・レイニング・デイ」といった曲が歌われていくのですが、ジャンルも音楽性のバラバラなアーティストの楽曲が“静寂”をキーワードに違和感なく1枚のアルバムに収まっているのがすごい。ディペッシュ・モード「エンジョイ・サイレンス」も収録されていますが、このタイトル、まさに彼らの音楽性を象徴しているかのようではありませんか。そして最後に出てくるのがフェアポート・コンヴェンション時代のサンディ・デニーの名曲「フォザリンゲイ」!オルガンの響きにのせて切々と歌うスサンナのヴォーカルがたまらない。もう「おそれいりました」というしかありませんね。
You Tubeに1曲彼らの映像がありました。