王より飛車を可愛がる日記(3)

将棋倶楽部24での一戦。先手は居玉ですが金銀を巧みに配し、隙の無い構え。対して私は三間飛車です。角交換からうまく馬をつくられ、2筋も突破されそうになってしまい、早くも作戦負け。手が見えなくなってとりあえず玉頭に嫌味をつけとこうと歩を打ったのが図1です。

同銀ならばもちろん3五角の飛銀両取り。もちろん、そんなハメ手に相手がひっかかるはずはありません(^^;)。以下 ▲6九玉 △5二飛 ▲2一馬 △3二銀 ▲2二歩成 △2一銀 ▲同 と △2三歩 ▲4四飛 △5一金左 ▲4三飛成と馬は消したものの苦しい状況が続きました。このままではジリ貧になるばかり。なので手持ちの角2枚で強引に局面打開を図りました。

冷静に金をかわして、ハイ、それまでよ・・・と思われますが、ここから私のヤケッパチ決断の攻めが始まります。図2から大胆に△5五飛。▲同 歩に△6七角成と飛車角を連続で切り飛ばしました。そして▲同 金に △5八銀。無理やり図1の 5七歩の顔を立てにいきました。

ここからガジガジと攻め立て、相手玉を追い立てていきましたが、敵もさるもの。私の玉頭めがけて強烈に逆襲してきたのが図4です。2四龍の存在が大きい。

図4から△7四桂 ▲同 角 △8四銀 ▲6三角成 △8五銀打 ▲同 馬 △同 銀 ▲同 玉 △7四金 ▲同 龍 △同 歩と激しい攻め合いとなって図5。互いの玉が接近し、一触即発です。私が有利だろうとは思っていましたが、大駒だけで相手を仕留めることができるかどうかはわかりませんでした。持ち駒に金が1枚でもあればもっと自信が持てるのですが・・・。

しかしここまできたら攻め続けるしかありません。攻めが止まれば負けです。以下▲8四桂 △9四角 ▲7四玉 △7三飛 ▲6四玉 △7四飛打 ▲6五玉 △7六角となって勝ち。惜しげもなく駒をベタベタ打って勝利しました。自玉の側に飛車が2枚縦に並ぶという珍型が激戦の跡を物語っていますね(^^;)。5七歩を生かすことができたのが勝因だと思います。