11/14 第4期棋音戦七番勝負第2局 ankoro棋音vs風来坊馬王

竜王戦で盛り上がっているプロ将棋界ですが、その一方、誰にも知られずにひっそりとボードゲームクラブで激闘が繰り広げられています(笑)。ankoro棋音に私が挑戦している棋音戦の第2局がめんちかつさん立会いの下行われました。私とankoroさんは棋力はほぼ同じですが、攻めっ気が強い私と、慎重に手を吟味する受けのankoroさんといった具合に棋風は正反対。そのためもつれる戦いになることが多いのです。昨日も攻守が二転三転する一局となりました。強い方から見れば目を覆いたくなる指し手ばかりかもしれませんが、笑って見ていただければうれしいです(^^;)。

先手:風来坊
後手:ankoro棋音

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩  ▲7七角 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉 ▲3八玉 △5二金右  ▲5八金左 △9四歩 ▲9六歩 △7二銀 ▲2八玉 △8三銀  ▲6八銀 △8四銀 ▲3八銀

普段の私は角筋を止めないゴキゲン中飛車(のつもり)を指すことが多いのですが、棋音には一度筋違い角でコテンパンにやられたことがあったので、今回は慎重を期して角交換を避け、ノーマルな三間飛車に。対する棋音は棒銀で攻めてきました。
△7四歩 ▲1六歩 △7五歩  ▲6五歩 △7六歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲7六飛 △7五歩  ▲3六飛 △4五角 ▲7七桂 △3六角 ▲同 歩 △7六歩  ▲5五角 △7七歩成 ▲8二角成 △6八と ▲同 金 △7三桂  ▲8三馬 △8八飛 ▲5八金寄 △6六桂 ▲4八金寄 △5八銀  ▲同金寄 △同桂成 ▲同 金 △同飛成 ▲4九銀打 △7八龍 ▲8四馬 △7四金 ▲6六馬 △7五金

大駒を交換しあう激しい展開になりました。駒の損得はこちらの銀得。とはいえ守りの要の金を剥がされ囲いが弱体化しているのが不安要素でした。棋音は歩切れとはいえ、金でこちらの囲いにからんできたら嫌だったのですが、馬をいじめに来たのが予想外の一手。ただ、この金は遊び駒になりそうだと思ったので「ラッキー!」と喜んでいました(^^;)。
▲5六馬 △7九龍 ▲4八銀打 △6六金打 ▲5五馬 △6五桂 ▲6七歩 △5七金  ▲8八角

馬と角の連携による大技が決っていい感じだったのですが・・・・・・・。
△同 龍 ▲同 馬 △6四角 ▲3七桂 △3五歩 ▲3四飛 △3三銀 ▲3五飛 △3四歩 ▲4五飛 △4四歩 ▲2五桂打 △4五歩 ▲3三桂成 △同 桂 ▲4四銀 △7七歩  ▲5七銀 △同桂不成 ▲7七馬 △4二金上 ▲5五歩 △4九桂成 ▲同 銀 △7九飛

調子に乗った私の無理攻めを咎められて逆転。「どうしてこうなった!?」あっというまに私の王様はスカスカになり、攻めの要の馬と守りの要の銀の両取りという痛打を浴びてしまいました。この時点ではほぼ負けを覚悟していました。
▲3三銀成 △同 金 ▲2五桂打 △7七飛成 ▲3三桂成 △同 玉 ▲3一飛 △4四玉 ▲4一飛成 △4三銀 ▲5六桂 △5五玉 ▲6六金 △同 金 ▲6四桂 △7八龍 ▲4八金 △5七金 ▲6六角 

せめて一太刀、と無理矢理飛車を打ち込んで棋音の玉を引っ張り出しましたが、代償として多大な駒損となりました。しかし将棋は逆転がどこからでも起こりえるゲーム。攻防の角を打って食い下がりました。さあ、これでどうだ!?
△6四玉 ▲5七角 △5六桂 ▲7五金 △5四玉 ▲1一龍 △4八桂成 ▲同 銀 △4九角

ついに絶体絶命の状態に・・・!しかし、僅かな希望が残っていました。直前に龍で取った香車です。そして、一筋の希望の光が棋音の玉を貫く!
▲5六香 △4四玉 ▲6六角 △5五桂 ▲同 角 △5四玉 ▲6六桂まで127手で詰

不屈の闘志から生まれた逆転の5六香一閃!・・・と後からだといくらでもカッコよく書けますが、実際は5六香の時点ではまだ自信が無かったんですよね(^^;)。6六角でようやく「これで逆転したか!?」と思えました。最後は角と桂のコンビネーションで詰み。お互いに全力を出し切った将棋だったと思います。これで2連勝。この勢いで突っ走りますよ!