棋音戦てんまつ記(3)〜駒落ちなんて知らないよ編〜

さて、問題集を読んだり、NHK杯を観戦したり、PCにインストールされていた柿木将棋で練習したりしている間に日は流れ、本番一週間前のプレ対局としてめんちかつさんと2枚落ちで対局することになりました。これ、最初はてっきりankoroさんとめんちかつさんとの一局で終わりと思っていたので、「ふむふむ、お手並み拝見と行こうじゃない」なんてお気楽極楽に構えていたのですが、どうも私も指さなきゃいけなくなったらしい。ええ〜、その日は大和証券杯の女流最強戦があるんだけどなあ。しかも私の贔屓である(後にankoroさんも彼女のファンであることが判明。ただし○○歳の頃の方がお好みだったらしい)矢内女流名人と、大盤解説会のときは鋭いツッコミで佐藤康光二冠をもタジタジとさせた実力者、千葉女流三段との黄金カードなんですよ。二人の対局を見てからじっくりと観戦しようと思ったのですが、そうはいかなくなり、2局同時観戦という荒業に訴えざるを得ませんでした。
ankoroさんとめんちかつさんの勝負はankoroさん順当勝ち。しっかりと駒を連結させ、攻めあぐんでいためんちかつさんの隙を巧みについた、見事な勝利でした。やれやれ、いよいよ私の番です。しかし平手もおぼつかないこの私、まして二枚落ちの上手側なんてどう指せばよいのか皆目見当がつきません。いちおう先崎八段の「最強の駒落ち」という棋書があるにはあるんですよ。けど文字通り「ある」だけで読んだわけではありません(笑)。さあ、困った。どうしよう。ふと大和証券杯の方を見てみると、矢内名人が千葉三段に攻められまくってボロボロになってるではありませんか。嗚呼、このまま二人とも敗者となって将棋という海の藻屑と化してしまうのか・・・・!(以下次回)