最近の日本の女性ヴォーカルの中ではいちばん繰り返し聴いています。
坂本龍一の主宰するラジオ番組へ送った音源が注目を集め、これが２ｎｄアルバムということが、今回初めて聴きました。全て彼女ひとりで手掛けた一曲目「彼方からの手紙」を聴くと、教授の耳にとまったのもなるほど、と思われる
サウンド・プロダクションがほどこされています（アルバム全体のミキシングも彼女が手掛けています）。全部こんな感じのエレクロトロニカ的なポップなのかな、と思ったら曲が進むにつれ、生楽器の比重が増え、曲調もヴァラエティを増していったのには良い意味で予想を裏切られました。彼女の声はぱっと聴いた感じ大きな特徴は感じられないのですが、とても耳になじみやすい、心地よい声質でわたしは好きです。
detune.の石塚周太、pupaの
権藤知彦らの過不足ないサポートも、マスタリングの
益子樹も彼女の世界を大切にした、過不足のない仕事ぶりで、アルバム全体を品位のあるものにしていますね。
木下美紗都 "それからの子供" CM1
