一時期話題を集めたフリー・フォークなるものも、いつのまにやら過去のものになってしまったなあ・・・としみじみ思う秋の日に、不意に届けられたメグ・ベアードの２ｎｄソロ。１ｓｔはシンプルなギターの響きとメグの儚くも優しい歌声が織りなす、夢幻的な美しさをもった傑作でしたが、うれしいことにこの４年ぶりの新作でもその魅力は全く減じていません。前作に比べて自作曲が中心になり、使用された楽器もペダル・ス
ティールやハープなどが加わったという変化はありますが、やはり中心にあるのはメグの歌とギター。枯れることのない泉のように、何度聴いても清冽な美しさに浸ることができる、ただ陶然と酔いしれるしかない素晴らしい作品です。
