Sebastián Macchi、Claudio Bolzani、Fernando Silva『Luz De Agua』

huraibou2011-08-07

カルロス・アギーレが監修をつとめているレーベル、SHAGANA MEDRAより2005年にリリースされたアルバム。Fernando Silvaはカルロス・アギーレ・グルーポの一員でもあります。
このアルバムはJuan L.Ortizという詩人の詩に、Sebastián Macchiが曲をつけたもので、タイトルは“水の輝き”という意味だそうですが、なるほど、詩の意味がわからなくともこの音楽からは確かに水のゆらめきや光の反射が感じられます。それもドビュッシーが、「水の反映」で描き出したような、繊細な光の戯れが。全体的にカルロス色が濃いのは確かなのですが、もっと内省的。必要最小限の装飾を施したシンプルなサウンドと、沈み込んでいくようでありながらも、決して陰鬱にはならない穏やかな歌声からは、幽玄の世界すら感じさせてしまいますね。