CMU『スペース・キャバレー』

スペース・キャバレー(紙ジャケット仕様)

スペース・キャバレー(紙ジャケット仕様)

シャカタクのリーダーとして活躍しているロジャー・オデルが70年代に在籍していたバンドの2作目にして最終作。タイトルとジャケを見ると、ハチャメチャなポップスでもやっていそうな印象を受けるのですが、実際の音は割と地味で、実に英国ロックらしい雰囲気をもったアルバムです。端正なリズム・セクションとちょっとくぐもったサウンド組曲形式の曲を演奏する様は、どこかカンタベリー系のサウンドを思わせるところがあって、つい引き込まれてしまいます。前半の組曲も悪くありませんが、聴きどころはむしろ後半の10分前後の長尺曲2曲ですね。そうするとやはりジャケットでかなり損をしているような・・・私好みのセンスではあるのですが。果たしてこのバンドでの体験は後のシャカタクには生かされているのでしょうか(^^;)。