ブリジット・セント・ジョン『アスク・ミー・ノー・クエスチョンズ』

アスク・ミー・ノー・クエスチョンズ(紙ジャケット仕様)

記念すべき１ｓｔはシンプルなアコースティック・ギターの弾き語り。特別なことはしていないのにじっと聴き入ってしまう磁力を持っています。ハスキーな低音のヴォーカルはニコを思わせる部分もあります。さすがにあのような禍々しさはありませんが、歌の魅力がよりまっすぐに伝わってくる点ではブリジットの方が上かもしれません。夏のよどんだ空気の中で耳を傾けていると、いつしか白昼夢の世界に迷い込んだような気分になってきます。