幻の名盤として名高い１ｓｔ『ジョン・サイモンズ・アルバム』に続く２ｎｄで１９７２年作。ジョン・サイモンのジャズ趣味が前面に出たアルバムで、
デヴィッド・サンボーン、ランディ・ブレッカー、ハワード・ジョンソン、デイブ・
ホランドといったジャズ界のビッグネームも多数参加しています。これだけの強力なメンバーを従えながらも、主役のサイモンといえば１ｓｔの時と同様、お世辞にも上手いとはいえない素朴なヴォーカルを悠然と聞かせてくれているのですが、これがなんともいえない独特な味として機能しているところに、彼のプロデューサーとしての腕を感じずにはいられません。一歩間違えればただの自己満足ですが、モンドになる寸前のところで踏みとどまった名盤。そろそろリマスター盤が出ないかな？
