マイルス・デイヴィス『ジャック・ジョンソン』

このアルバムの音楽はそれ自体が語っている!ただ、ギターとベースを聴いてくれ。こいつらが凄い。それにプロデューサーのテオ・マセロもまたやってくれたぜ!
マイルス・デイヴィス

マイルスのアルバム中最も爽快な1枚がこれ。お望みなら世界最高のロック・バンドをつくってやると豪語したマイルスが、ジョン・マクラフリン、マイケル・ヘンダーソンビリー・コブハム等が織り成す強靭なビートに乗せてアグレッシヴに吹きまくる。マイルスが語っているギターのジョン・マクラフリン、ベースのマイケル・ヘンダーソンの凄さは聴けばすぐ分かります。テオ・マセロの編集技の冴えがわかりやすく出ているところは、「ライト・オフ」の中盤で突然アンビエント的展開になるところでしょう。今でも充分刺激的なセンスだと思います。