パット・メセニー『オーケストリオン』

オーケストリオン

オーケストリオン

先日の『シークレット・ストーリー』のレヴューを機に改めてメセニーのアルバムを色々聴き返してみたのですが、私が好きになるのは、プログレっぽい感触のものが多いということが分かりました。『ウィチタ・フォールズ』や『ザ・ウェイ・アップ』などですね。その点からいえば、大掛かりな自動演奏システムを駆使して制作されたこのアルバムは私好みのはずで、実際何度も聴いているのですが、聴くたびに「フランク・ザッパ白井良明が同じコンセプトでつくったら、もっと面白くなっていたんだろうなあ・・・」と思ってしまうのです。もっとはっちゃけた部分や狂気じみたところが欲しいんですね。とはいえ完成度の高さはさすが。生で見たら印象が変わるかも。