西
ノルウェー・ヴォルダ市のクラブ・ロッケンでのライヴ録音で、プロデュースを務めたのは
マーク・ラパポート(解説も)。箏の
八木美知依が日本、リード奏者の
ペーター・ブロッツマンがドイツ、ドラムのポール・ニルセン・ラヴが
ノルウェーという多国籍編成トリオなのですが、3人が一体となって凄まじい
インプロヴィゼーションを繰り広げる様は圧巻です。フリーキー、かつファンキーにブロウしまくるペーター、烈しくも柔軟なビートを刻みつけるポール、安易なエキゾティズムに走らず、
山下洋輔かと見まがうような高速パッセージから、強力にスイングしまくるベースまで多彩な演奏で縦横無尽に駆け巡る八木といった具合に、それぞれが己の個性を充分に発揮しながらもグループとしての統一性も感じられるのがとにかくカッコいいんです。久々に聴いていて熱くなる
フリー・ジャズを聴きました。