フェラ・クティ『ライヴ・イン・アムステルダム』

ライヴ・イン・アムステルダム

ライヴ・イン・アムステルダム

王将戦、羽生王将vs久保八段を観戦しながら聴いています。UKダブの代表的アーティスト、デニス・ボーヴェルがレコーディング・エンジニアを担当しているライヴ・アルバムで、確かに彼のアルバムに共通する音の感触がありますが、聴き進めていくうちにフェラの音楽自体のもつパワーにどんどん巻き込まれていきます。延々と続くアフロ・ビート、マイルス・デイヴィスにも影響を与えた歪んだ響きのオルガン、グシャッとした音色が迫力のホーン・セクション、フェラ御大のドスの効いたヴォーカルと奥さん連合のコーラスによるコール&レスポンスなどが一体となって巨大なうねりを生み出していくさまは何度聴いても圧巻の一言ですね。