ムラトゥ・アスタツケ『エチオ・ジャズ&インストゥルメンタル・ミュージック』

エチオ・ジャズ&インストゥルメンタル・ミュージック

エチオ・ジャズ&インストゥルメンタル・ミュージック

エチオピアのジャズだからエチオ・ジャズ。ジム・ジャームッシュが『ブロークン・フラワーズ』でこのアルバムの収録曲を使用して話題になりました。中心人物のムラトゥ・アスタツケは60年代にロンドンやニュー・ヨークで音楽を学び、ラテン音楽とジャズに影響を受けた、当時のエチオピアの音楽シーンの中でも特異な存在だったとのことですが、これはかなり強烈な音楽です。いきなり飛び出す演歌というか歌謡曲的なメロディーが放つ臭みがすごい。こういうのが苦手な方は冒頭の数秒でCDを放り投げてしまいそうです(^^;)。私もはじめはウワッ!と思いましたが、慣れてくるとその臭みにハマッテいくんですよね〜。これぞまさにクサヤの干物的音楽の怪盤。