キング・カーティス『ライヴ・アット・フィルモア・ウェスト』

エレクトリック・マイルスのライヴは客席の反応がどうだったのか気になるけど、このキング・カーティスのライヴ盤にはそんな心配は全く不要。これで盛り上がらなかったらどうかしてるよ(^^;)。アレサ・フランクリンのバッキング&前座として参加したフィルモア・ウェストでのライヴ。主役のアレサの登場前に場を温める・・・のを通り越して沸騰させてます。ジェリー・ジェモット(b)、バーナード・バーディ(ds)、コーネル・デュプリー(g)、ゲストで参加したビリー・プレストン(org)他の面子を従えて、強力にファンキーな演奏が次から次へと飛び出します。プロコル・ハルム「青い影」、レッド・ツェッペリン「胸いっぱいの愛を」、スティーヴィー・ワンダー「涙をとどけて」といったサーヴィス精神満点のカヴァーも楽しい。けれどもなんといっても目玉はアルバムでは冒頭に収められた「メンフィス・ソウル・シチュー」。このグループの魅力が濃縮された濃厚な音楽シテューとなっています。