カーティス・メイフィールド『ゼアズ・ノー・プレイス・ライク・アメリカ・トゥデイ』
- アーティスト: カーティス・メイフィールド
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1998/07/08
- メディア: CD
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
今回取り上げたカーティスの代表作もその一枚。カーティスの作品の中でも最もラディカルでメッセージ色の濃いアルバムです。隙間が多く、かつ乾きに乾いたサウンドに漲る緊張感が凄いのひと言で、名バラード「ソー・イン・ラヴ」にもどこかピンと張り詰めた空気があるんですね。それでいて、私のようなライトなソウル・ミュージックのファンを拒絶しない懐の深さも感じられるのが名盤の名盤たる由縁でしょう。このアルバム以降のメロウ度を増したカーティスも大好きですが(特に『ネヴァー・セイ・ユー・キャント・サヴァイヴ』!)、やはりどれか一枚、となるとこのアルバムを選びます。同時期のスライ・ストーン、スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハザウェイやマーヴィン・ゲイなどと並べて聴きたいのはもちろんですが、個人的にはヴァン・ダイク・パークス『ディスカヴァー・アメリカ』と対比させてみたい気がします。