王より飛車を可愛がる日記(6)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
それにしても今年の「大逆転将棋2010」脳内名人対決、佐藤康光九段vs羽生善治名人は素晴らしかったです。目隠し将棋、1手10秒以内のルールで150手越えなんてすごすぎる。互いに死力を尽くした激闘でした。

さて、今年最初に聴いた1枚はビートルズ『アビー・ロード』

アビイ・ロード

アビイ・ロード

最初に読んだ一冊は辻邦生水村美苗の往復書簡でした。
手紙、栞を添えて (ちくま文庫)

手紙、栞を添えて (ちくま文庫)

そして、最初に指した一局をこれから取り上げます。先手三間飛車に対して後手の私が右四間。図は先手が飛車先の歩を伸ばしてきたところです。

本来ならば右銀を5四までもってきて腰掛け銀の形にしたいのですが、それを目指すと7筋から速攻されそう。なので、こちらから△6五歩と開戦しました。以後▲同 歩 △8八角成 ▲同 銀 △6五飛 ▲6八飛 △同飛成と大駒総交換のさばきあい。飛車を先着で打ち下ろしたところ、「飛車には飛車」で受けられたのが次の図です。

ここですぐ同飛と清算するのは攻めの手がかりが消えてこちらが面白くありません。なので△7八角とつないで、▲7七桂 △6八歩成 ▲6九飛 △同角成 ▲6五桂 △5八と攻め込んでいきました。その後、相手も馬をつくって反撃。6筋もがっちり守ります。そんなねじり合いの中、私は思い切って強手を指しました。最善手かどうかは不明ですが(^^;)。それが下図。

飛車を渡すのは危険なのですが、このときはこれしか思い浮かばなかったんですね。ここから▲同 金 △同歩成 ▲3八玉 △5八桂成
▲4六桂 △7九龍・・・と進んで上手くいったかのように見えましたが、当然相手も反撃してきます。挟撃体制から王手銀取りをかけてきました。

相当に怖い局面ですが、多分耐え切れるはずと判断して攻め合いに出ました。結果的にはそれが功を奏した形になり、王手龍取りの大技も決まり、最後は2枚龍で寄せきりました。まずは幸先のよい一勝です。最高R更新目指して今年もがんばりますよ!