王より飛車を可愛がる日記(5)

今年の将棋の目標として「将棋倶楽部24で12級になること」がありました。秋頃はなんとかたどり着けそうだったのですが、そこから悪夢の7連敗(笑)。その後も不調が続き、一時は15級まで落ちてしまいました。しかしジリジリと巻き返し、先日ついに12級になったのです!本当はその記念すべき一局をじっくりと取り上げようと思ったのですが、検討の結果、ギリギリの勝負だったと思いきや、実は終盤の入り口で即詰みを見逃したせいで大乱戦になったことが判明しました(^^;)。ほとんど勝っていた将棋でしたが、最後の寄せを誤り一転大ピンチへ。下図の局面になったときは負けを覚悟していました。こちらは入玉を阻止され、相手は入玉確定なんですから・・・。

けれども昇級がかかった大一番。ここでめげてはいられない。粘りに粘って、なんとか勝ちました。投了図から激闘の跡がしのばれると思います。

こうしてなんとか昇級したものの、その後あっさり3連敗。あっというまに13級に逆戻りでした。今日はもう一局、辛うじて4連敗を免れた勝負も取り上げましょう。私が先手で右四間、後手が四間飛車です。互いに銀冠に組み合ったのが1図。

駒組みは頂点に達したのでここからは戦いあるのみ。大駒をさばきあって、攻めは快調。図2の局面ではこの勝負、もらった!と思ったのですが・・・。

図2から強く△7二玉と受けられて手が続きません。角を切って金をとったものの、戦力不足です。無理やり攻めてはみたものの、典型的な「王手は追う手」で相手玉を中段に逃してしまいました。そして相手の攻めがヒタヒタと迫ってきて図3へ。戦力の差が大きく大ピンチです。

だけどここから泥沼流の反撃で粘りに出ました。まず8四龍で詰めろをかけてゆさぶります。実はここで冷静に8七に金を打たれていたら負けていましたが、既にお互い一分将棋で焦っています。5五に相手玉が逃げました。すかさず6四龍と詰め寄って王手角取り。当面の危機を脱しました。ここから30手近くねじり合いが続いたのですが、最後はかろうじて勝ち。相手の方に時間の余裕があれば私が負けていたと思いますが、切迫感に追われると普段見える手も見えなくなるんですよね〜。九死に一生を得た思いです。さあ、来年は12級に再昇級と定着、そして11級目指してがんばりますよ!