セレクト合戦“Young Persons Guide To ひよこ隊長”

久々のセレクト合戦です。今回のお題は「Young Persons Guide To ○○」。私が選んだ○○はひよこ隊長こと菅野よう子でした。以前選曲したGabriela Robinセレクトの姉妹編ということになります。今回は彼女がてがけた様々なジャンルのポップスのショーケース的な感じでつくりました。そしてインスト以外は男女ヴォーカルがほぼ交互に出てくる紅白歌合戦形式も採用しております。ほとんどがアニメのサントラに収録されていますが、どれもちゃんと見たことがない私が選曲していいのか、とも思われる方もいるかもしれません。それだけ曲が素晴らしいということで、どうぞ大目にみてください(^^;)。
ではざっと曲紹介。全曲の作曲・編曲はもちろん菅野よう子です。

1) 菅野よう子 / Power of the Light

オープニングは華やかに。オーケストラとフュージョンぽいサウンドが交じり合ったインスト・ナンバーです。

ブレンパワード ― オリジナル・サウンドトラック 1

ブレンパワード ― オリジナル・サウンドトラック 1

2) 坂本真綾 / プラチナ

菅野よう子のセレクトでこの人は外せない・・・とはいえ名曲が多くて迷いに迷いました。比較的初期のシングルであるこの曲は彼女のオリジナル・アルバムには未収録ですが、名盤『DIVE』のサウンドの路線上にある佳曲です。

Single Collection Hotchpotch (ハチポチ)

Single Collection Hotchpotch (ハチポチ)

3) James Wendt / Scooters

ポップなナンバーが続きます。映画版「ハチミツとクローバー」からの1曲。

ハチミツとクローバー オリジナル・サウンドトラック

ハチミツとクローバー オリジナル・サウンドトラック

4) 菅野よう子 / ハイヒールラナウェイ

ジャズ系の代表曲といえば今や高校のブラスバンドでも吹かれてるらしい「Tank!」になるのですが、ちょっとひねってこの曲を。クールでホットなラテン・ジャズ。演奏は渡辺等(b)、佐野康夫(ds)、今堀恒雄(g)などによる、菅野作品ではおなじみの強力メンバーからなる“シートベルツ”の面々です。彼らはこの曲に限らず、たいていの曲でバックを務めています。

DARKER THAN BLACK-黒の契約者- 劇伴

DARKER THAN BLACK-黒の契約者- 劇伴

5) Joyce / CORACAO SELVAGEM

ブルガリアン・ヴォイスやケルトなど北方志向が比較的強いひよこ隊長が、いきなりブラジルでセッションして録音した曲。しかも組んだ相手がジョイスですから驚き。予備知識なしで聴くとジョイスのオリジナルとしか思えませんね(^^;)。

WOLF'S RAIN O.S.T

WOLF'S RAIN O.S.T

6) Scott Matthew / Be Human

スコット・マシューの哀愁あるヴォーカルが魅力のエレクトロニカ的バラード。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX~be Human

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX~be Human

7) シートベルツ / Time to know〜Be waltz

快適なインスト・ナンバーと思いきや、いきなりラップが出てきてびっくり(^^;)。

FUTURE BLUES?COWBOY BEBOP -Knockin' on heaven's door- サウンドトラック

FUTURE BLUES?COWBOY BEBOP -Knockin' on heaven's door- サウンドトラック

8) jillmax / Get 9

強力無比なヒップホップ・ファンク!

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.2

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.2

9) May'n & 中島愛 / ライオン

ハードなポップが続きます。ひよこ隊長ワールドの新しい歌姫2人による、異常なくらいの切迫感のある楽曲。

マクロスF VOCAL COLLECTION「娘たま♀」

マクロスF VOCAL COLLECTION「娘たま♀」

10) Steve Conte / Nowhere and Everywhere

タイトルからも察しがつくかもしれませんが、ビートルズ・オマージュの曲。ちなみに一時期NTTドコモのCMで流れていた「愛こそはすべて」は菅野よう子がアレンジしたものです。 収録アルバムは菅野よう子の代表作のひとつ。

Song to fly

Song to fly

11) AKINO with bless4 / Genesis of Aquarion

声優版のヴァージョンがパチンコのCMで採用されて流行した「創聖のアクエリオン」のゴスペル・ヴァージョン。どんな形で聴いてもあのサビのインパクトは変わらない。

創聖のアクエリオン オリジナル・サウンドトラックII

創聖のアクエリオン オリジナル・サウンドトラックII

12) THE WARSAW PHILHARMONIC ORCHESTRA / THE STORY OF ESCAFLOWNE〜END TITLE

最後は、これも菅野よう子の音楽を語るときには外せない、ワルシャワ・フィルの演奏でしっとりと。イスラエル・フィルやチェコ・フィルを起用したこともある菅野ですが、もっとも深いつきあいのオーケストラがワルシャワ・フィルです。実は今の若者にもっとも聴かれている海外オケかもしれませんね。