栗コーダーポップスオーケストラ『よつばと♪楽しい1日のためのかわいい交響曲』

「よつばと!」イメージアルバム「よつばと♪」

「よつばと!」イメージアルバム「よつばと♪」

私が所属している将棋愛好会「ボードゲームクラブ」で時ならぬ「よつばと!」ブームが巻き起こりました。なんとメンバーの2/3が打ち合わせたわけでもないのにほぼ同時期に単行本を大人買いしたのです。うーむ、なんというシンクロニシティ。まあ、メンバーの2/3といっても私とankoroさんの2人だけなのですけどね(^^;)。単行本を揃えた当初は不覚にもこのアルバムの存在は知らなかったのですが、先日amed-recさんに連れていってもらった代々木上原「試聴室その1」のCDライブラリーの中にこのアルバムを発見!なんでこんなアルバムがここに・・・と思ったのですが演奏者を見て納得。栗コーダー・カルテットの方々の作品でしたか。これはもう買うしかないと、さっそく新宿のタワレコに遠征して購入したのでありました。
内容は期待を裏切らない出来栄えで「よつばと!」を知らずとも栗コーダー・カルテットの音楽に親しんできた方なら迷わず買いです。“カルテット”名義ではなく“ポップス・オーケストラ”名義となっているだけあって、一部ストリングスを使用した曲もありますが本質的な味わいは変わらず。リコーダーを中心とした多彩な楽器によるほのぼのとした世界が繰り広げられています。そしてこれが原作の雰囲気と絶妙に合っているんですよ。副題に“交響曲”となっていますが、もちろん壮大でシンフォニックなわけはなくて、強いていうなら「おもちゃの交響曲」の世界に近い。同じ主題が朝ごはん・昼ごはん・晩ごはんと形を変えて登場するのですが、カレーをたべる晩ごはんのときが一番スケールが大きいアレンジになっているのが、なんとも「よつばと!」らしくて微笑みを禁じえません。この作品世界と音楽の相性の良さは、「ARIA」におけるショーロ・クラブに匹敵するかも。