デオダート『DEODATO 2』

Deodato 2

今日は変な具合に蒸し暑い日でした。普段はめったに聴かないフュージョンですが、こういう時はこのアルバムのようなシャッキリとしたサウンドが心地よい。スタンリー・クラーク、ビリー・コブハム、リック・マロッタといったツワモノでリズム隊を固めてグルーヴを確保し、その上で様々なアイディアを惜しげもなく、しかしあくまでもスマートに表現しているのはさすがといわざるを得ません。ガーシュイン、ムーディー・ブルース、ラヴェル、スティーリー・ダンといったカヴァー曲の選び方も「アレンジの技をひけらかしたいだけなんじゃないの？」と思わせる手前でギリギリ踏みとどまっているように思えるのは、自作曲もそれなりに良く出来ているから。特に「Super Strut」の疾走感が快適このうえないですね。