どちらかというと音楽よりもその生き方に魅力を感じてしまう
ピエール・バルーですが、このアルバムは大好き。とはいってもすぐ熱中した訳ではありません。高校生の頃「
シャンソンというのも聴いてみようか」と思って手に取った一枚ですが、聴いてみたら予想と異なり、いわゆる
シャンソンでは全くなかったので面食らいました(^^;)。当時は
ボサノヴァの「おいしい水」にもすぐピンときた訳ではなく、飾りの無い歌声にとまどいつつもいつしか馴染んでいったというのが正直なところです。今日のようなうす曇の気だるい日曜の午後の雰囲気がよく似合うアルバムで、リマスターによって音像が鮮明になってもその印象は変わりません。
メトロノームをバックに歌われる「愛から愛へ」など、彼の家で「これどんな感じ?」と聴かされているような気持ちになります。