ジミ・ヘンドリックス『ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト』

ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト

ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト

ようやく激しい音楽を聴ける気力が戻ってまいりました。ということでジミヘンがバンド・オブ・ジプシーズとして出演した1970年フィルモア・イーストのライヴ盤を今、可能な限り音を大きくしてかけています。エクスペリエンス時代に残したアルバムも無論名盤揃いではありますが、私はなぜかこのバンド・オブ・ジプシーズの方を昔から愛聴していました。パディ・マイルスのタイトなビートとずっしりしたビリー・コックスのベースによりファンク色が強くなったサウンドの中を奔放に飛翔するジミヘンのギターは何度聴いても次にどこに連れて行ってくれるのかわからない気持ちにさせてくれます。デビュー・アルバムでの演奏に比べてぐっとヘヴィーになった「ストーン・フリー」からマイルス・デイヴィスを感嘆させた「マシーン・ガン」に至るまで、どの曲もスリリングな輝きを放っています。最近はあまりかけることはないジミヘンの音楽ですが、たまに聴くとやはりこいつはスゲエや!と唸ってしまいましたね。