スモーキー・ロビンソン『ア・クワイエット・ストーム』

Quiet Storm

Quiet Storm

モータウンスティーヴィー・ワンダーの次に好きになったのがスモーキー・ロビンソン&ミラクルズです。「ウー・ベイビー・ベイビー」や「ゴーイン・トゥ・ア・ゴーゴー」といった楽曲の魅力はもちろん、ファルセット・ヴォーカルの良さもミラクルズからは教えてもらいました。おかげで後にカーティス・メイフィールドを聴いたときもすんなりと耳に馴染んだのだろうと思います。
このアルバムはミラクルズを離れたスモーキーが75年に発表したもの。後年、音楽ジャンル名とまでなったタイトル・センスの素晴らしさが目を惹きますが、もちろん内容も充実。ゆったりとした曲調が多く、NO.1ヒットを記録した「ベイビー・ザッツ・バッカチャ」も比較的アップ・テンポなものの、落ち着いた印象を与えます。アレンジも過不足なく、スモーキーの曲のメロディーの良さ、ヴォーカルの美しさをじっくり味わえる好盤ですね。