20091stセレクト“地味セレ”

今年になって最初のセレクト作成。アコースティック・ギターの響きを中心に据えて男性ヴォーカルで統一、と考えて選曲したらえらく地味なものになりました。その分飽きがこないのではないか、ということに期待します(^^;)。

1)Tico moon「Waltz For Debby」

食前酒がわりにジャズ・スタンダードで幕開け。アイリッシュ・ハープとアコースティック・ギターのデュオによる落ち着いた演奏です。

Raspberry

Raspberry

2)鈴木慶一「雨は、今日も、やみそうにない」

さりげない小品ですが、鈴木慶一のエッセンスがギュッと詰まっているような佳品ではないでしょうか。

ヘイト船長とラヴ航海士~鈴木慶一 Produced by 曽我部恵一~

ヘイト船長とラヴ航海士~鈴木慶一 Produced by 曽我部恵一~

3)Hirth Martinez「It」

かつては“幻の名盤”。今は幻が取れて堂々たる名盤の仲間入り。ザ・バンドがらみのアルバムの中でも屈指の一枚でどの曲も名曲揃い。どれを選ぶか随分迷いました。

ハース・フロム・アース

ハース・フロム・アース

4)Peter Blegvad「Scarred For Life」

Slap Happyのメンバーによるセルフ・カヴァー集で、この曲はSlap Happyの再結成アルバム『Ca Va』の冒頭を飾りました。オリジナルはちょっとシンセを多用しすぎたサウンドが残念だっただけに、こちらの方が個人的には好きですね。

Choices Under Pressure

Choices Under Pressure

5)Duncan Browne「Ninepence Worth Of Walking」

大好きでたまらないダンカン・ブラウンの1stから。XTCのコリン・ムールディングに通じる曲調の格調高いブリティッシュ・フォーク。

ギヴ・ミー・テイク・ユー+2(K2HD/紙ジャケット仕様)

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6)Ben & Jason「Cartoon Heart」

ちょっとポップな曲をこの辺で。数枚のアルバムを残したポップ・デュオの1stからです。遅れてきたネオアコ、といったところでしょうか。いい曲を書くユニットでした。

Emoticons

Emoticons

7)Todd Rundgren「Cliche」

いつかセレクトに選びたいとずっとあたためていた曲。トッドのファンなら説明不要の名曲でしょう。コンサートでもよく弾き語りで歌われますね。

8)Paul McCartney「Jenny Wren」

ビートルズ時代の「ブラックバード」を思わせる曲。「ジャンク」や「カリコ・スカイ」などのような小粒のバラードのポール作品に最近は惹かれています。

Chaos And Creation In The Back Yard(完全初回生産限定盤DVD付)(CCCD)

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9)港大尋「なぞなぞサルサ

とぼけた歌詞もユニークですが、間奏やエンディングでの遊び心が魅力的です。

声とギター

声とギター

10)Prefab Sprout「Appetite (Acoustic Version)」

名盤『スティーヴ・マックイーン』のデラックス・ヴァージョンに新録で収録されたアコースティック・ヴァージョンから。本編に負けない完成度がうれしかった。

11)健'Z「I Just Wasn't Made For These Times」

『ペット・サウンズ』の曲にギターだけの伴奏でアプローチ。シンプルなアレンジでもブライアン・ウィルソンソング・ライティングの輝きは失われないことを証明した素晴らしいカヴァーだと思います。

健’z

健’z

12)Donovan「Sailing Homeward」

ラストはしっとりと。ドノヴァン自身が出演した映画「ハーメルンの笛吹き」の主題曲で、ドノヴァンらしいシンプルで美しいメロディーが耳に残ります。ピアノは多分キャロル・キングのはず。

太陽に向って:ドノヴァンの旅(DVD付)

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