NHK将棋講座:森下卓の相居飛車をマスターしよう

10月から始まった新講座は、森下卓九段による相居飛車講座。森下九段の丁寧で親切な解説が私レベルにはぴったりで大変勉強になります。それだけなら別に取り上げる程でもないのですが、この講座にはこれまでの講座と大きく異なる点があって(最も私が講座を見るようになったのは、渡辺龍王以降なので、それ以前は分からないのですが)、それは番組の最後に出題される詰め将棋が講座の内容と連動していることです。これは画期的なことではないでしょうか?これまでは講座の内容が初心者や初級者向けの基本的な内容であっても、出題される詰め将棋は急にレベルがあがって、上級者〜初段前後を対象とした7手から9手詰め位の問題でした。しかし、この2週間の講座で森下九段が出題した詰め将棋はいずれも5手詰め。しかも矢倉戦の終盤で出てきそうな実戦的な形になっているのです。特に今日の問題は私ですら見たとたんに解けてしまう程の基本的な手筋の問題でした。詰将棋が得意な人から見れば物足りない問題でしょうが、初級者にとっては講座では伝えきれない終盤の手筋の学習をここで補うことができるのですから、大変ありがたいものです。さすが“律義先生”森下九段ならではの配慮といえるでしょう。「半年間で2階級強くなっていただきます」の言葉を信じて、これからも見続けますよ!