キャレキシコ『キャリード・トゥ・ザ・ダスト』

Carried To Dust [解説・歌詞対訳付 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (TRCP39)

Carried To Dust [解説・歌詞対訳付 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (TRCP39)

ルーツ・ミュージックの要素がありながらもどこか人工的なその感触もあるキャレキシコの音楽は、ポスト・ロックを通過したリトル・フィートかはたまた西部劇に目覚めたロキシー・ミュージックか。彼らについて語る人が揃って口にするように、彼らの音楽はまるでロード・ムーヴィーのように映像的で、アメリカ西部からメキシコ周辺の風景をそこに行ったことが無い人にも想像させる喚起性に富んでいるのです。そもそもバンド名もカリフォルニアとメキシコの境に位置する実在の町から取られているのですから、実にわかりやすいバンドなんですね。前作での歌を中心とした試みを発展させて、初期の躍動感と融合させることに成功。多彩なゲストも適材適所に配され、楽しさと力強さとほんのわずかのイカガワシサを併せ持った、彼らの作品の中でも屈指のキャッチーなアルバムになりました。

Calexico -Two Silver Trees
アルバムから1曲。彼らの世界観がよく出ているPVです。