ザ・フーではこのアルバムが一番好き・・・なんて書くと熱心なファンに怒られそう(^^;)。もちろん『トミー』や『フーズ・
ネクスト』、『
四重人格』といった代表作も好きなんですよ。でもフーのアルバムでこの作品程聴いていて楽しくなるのはありません。架空のラジオ局のジングルで曲をつなぐ、というア
イデアは
大滝詠一『ゴー・ゴー・ナイアガラ』を思わせますし、
デ・ラ・ソウル辺りから始まったとおぼしき、インタールードを多用するヒップ・ホップやR&Bのアルバムの先駆けともいえるかもしれません。とにかくここでの彼らはキャッチーなポップさが全開。
ビーチ・ボーイズばりのコーラスやラテンっぽいギターも聴くことができ、いわゆる
ステロタイプな“ロック”のイメージを軽々と振り払った軽やかな音楽を聴かせてくれるのです。