ビーチ・ボーイズ『カリフォルニア・フィーリン』

カリフォルニア・フィーリン~ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ~選曲:ブライアン・ウィルソン

カリフォルニア・フィーリン~ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ~選曲:ブライアン・ウィルソン

毎年何かしら出ている感のあるビーチ・ボーイズのベスト盤ですが、『ペット・サウンズ』でビーチ・ボーイズのファンになったという人にはこれがお勧めです。ブライアン・ウィルソンが選曲し、新曲(当時)「カリフォルニア・フィーリン」を加えた全20曲。『ペット・サウンズ』〜『スマイル』の時期の曲が多く含まれているのがうれしいところ。全体的に内省的な印象を与えるインドア・ポップなベストで、“夏といえばビーチ・ボーイズですよね〜”なんてアルバムには全くなっていないのが実にブライアンらしい。共感を覚えます(笑)。これにブルース・ジョンストン曲「ディードリー」と「ディズニー・ガール」を加えれば私家版ベストのできあがり。
村上春樹がエッセイを寄せていて、いい文章なのですが『ペット・サウンズ』のことにしか触れていないのがちょっと残念。『ペット・サウンズ』のライナーノートならば申し分ないのですが。

Brian Wilson - Surf's Up

何度聴いても心震えます。