Summer Selection 2008

夏らしい曲を集めたセレクトをつくってみました。スティール・ドラムを用いた楽曲を多めに配し、トロピカルな気分を出そうとしてみたのですが、いかがでしょうか?

1)Astro Age Steel Orchestra / Muzak On The Move

HAPPY LIVING

HAPPY LIVING

スタートはヤン富田のスティール・ドラム・プロジェクトから。ドゥーピーズもこのアルバムで初登場でしたね。

2)Blue Marble / Steelband Trinidad

ショック太郎さんのユニットのデモ音源集から。ヴォーカルは初期ムーンライダーズのアルバムにも参加していた大野方栄さんです。細野晴臣鈴木さえ子が共作したような素晴らしい曲。こんな名曲がデモ音源でしか聴けないとは!しかしサウンド・クオリティは充分に高いことはお聞きになればわかるはず。

3)Trini cafe / Cecilia

We Together

We Together

パーカッションとスティール・ドラムのデュオによるS&Gのカヴァーです。

4)田中理恵 / 緑の森

24 wishes

24 wishes

“声優のアルバム”に対してもっていた偏見を打ち砕いてくれた名盤から。高浪敬太郎による和製ボッサで、後半のかけあいに出てくる男性ヴォーカルも彼が歌っています。

5)Qlair / タヒチアン・ラブ

アイドル・ミラクルバイブルシリーズ Qlair Archives

アイドル・ミラクルバイブルシリーズ Qlair Archives

夏の名曲が多いQlair。今回はハツラツとした曲を選んでみました。

6)Mad Professor / Fresh & Clean

サバービア・サウンド・システム・フォー・アフタヌーン・ラヴァーズ

サバービア・サウンド・システム・フォー・アフタヌーン・ラヴァーズ

マッド・プロフェッサーによるトロピカルなダブの決定版。スタイリスティックスの「カントリー・リヴィング」をサンドラ・クロスがカヴァーしたものをベースにスティール・ドラムを大々的にフィーチュアした思い切ったアレンジを施しました。

7)高橋幸宏 / 海辺の荘

FATE OF GOLD

FATE OF GOLD

幸宏流のトロピカル・ソングで歌詞は鈴木慶一。出だしのドラムはレゲエっぽく、続いてスティール・ドラム風の音が聴こえてくるのが新鮮に響きますね。

8)Paul Mauriat / パシフィック・ホリデー

エーゲ海の真珠~ラヴ・サウンド

エーゲ海の真珠~ラヴ・サウンド

ハワイアンぽくて、とびきり洗練された曲はないかと探していたら、こんなところにありました(^^;)。イージー・リスニングで夏ならばパーシー・フェイス「夏の日の恋」がありますね。原曲も、スケッチ・ショウによるカヴァーも秀逸で悩んだのですが、今回はポール・モーリアに登場してもらいました。実は昔からファンなんですよ。

9)TLC / Waterfalls

Crazy Sexy Cool

Crazy Sexy Cool

これは当時何度も繰り返し聴きました。水たまりをひょいとスキップして跳び越していくような、軽やかなレフト・アイのラップ・パートがたまらなく好きです。

10)オフコース / 潮の香り

JUNKTION(紙ジャケット仕様)

JUNKTION(紙ジャケット仕様)

ただいまマイ・ブームのオフコース鈴木康博の手による佳曲です。凝ったつくりをさらりと聴かせるワザが冴えていますね。ちょっと時代を感じさせるシンセの音色もまた良しです。

11)小泉今日子 / Serenade

KYON2の声は涼しげなサウンドによくあうのです。前曲が夕暮れの風景を描いていたのを引き継いで、夜の風景を歌った曲をもってきました。

12)田村玄一 / Nuovo Cinema Paradiso〜1900'S THEME

STEEL PAN Plays CINEMA

STEEL PAN Plays CINEMA

そして誰もいなくなった深夜の海辺を優しいスティール・ドラムの響きが包み込んでゆくのでありました。ラストはエンリオ・モリコーネの映画音楽をメドレーでお楽しみください。