pupa『floating pupa』

floating pupa

floating pupa

高橋幸宏らしからぬセンスの悪いジャケット*1とキャッチコピーを店頭で目にしたときは、正直、大丈夫かな?と思ったのですが(^^;)、さすがに音は外しませんね。ぱっと聴いただけだど、これまでの幸宏の延長線上にあるエレクトロニカ路線に思えるのですが、じっくり聴き込むとメンバーそれぞれの個性がじわじわと染みだして来て、なるほどこれは確かに「バンド」の音楽なのだと納得させられました。高野寛のエレクトリック・シタールが聴けたことが個人的にはうれしかったところ。エレクトロニカに限らず、バカラックガムランなどの音楽的要素を露骨に出すことはしないで、あくまで全体の中にスムーズに溶かし込んでいるのが彼らならではの持ち味。実力者揃いとはいえ、デビュー・アルバムらしからぬ完成度の高さと洗練された趣味の良さに、つい「もう少しやんちゃしてもいいんじゃない?」なんて不埒な思いも抱いてしまうのですが、それはムーンライダーズに任せておけばよいのか(^^;)。


もうあちこちで紹介されていますが・・・。

*1:原田知世の華を全く消しさってしまった衣裳がどうも冴えないですねえ・・・