最近読んだ/読んでいる本

カポーティ「冷血」を読了した反動で軽いものを中心に読んでいました。

おおきく振りかぶって(10) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(10) (アフタヌーンKC)

花井君が主役の巻。心理描写が丹念なのは作者が女性ゆえか。


片山杜秀の本(2) 音盤博物誌

片山杜秀の本(2) 音盤博物誌

現在これほど刺激的な音楽評論を書ける人を他に知りません。

巨匠たちのラストコンサート (文春新書)

巨匠たちのラストコンサート (文春新書)

ありそうでなかった視点からのエッセイ。

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

最初は言葉遣いにどうしても抵抗を感じるところがあるのだけど(最後まで“僕様ちゃん”という一人称にはなじめませんでした)、そこを乗り切ればすいすい進む。意外にちゃんとしたミステリーになっていると思うのですが、めんちかつさん(id:nota10)、いかがですか(笑)。

キララ、またも探偵す。

キララ、またも探偵す。

前作に輪をかけて買いにくい表紙(^^;)。レジに出すときの気恥ずかしさったらないですよ。美少女メイドアンドロイドが主役という、露骨なまでの萌え路線のこの連作が「匣の中の失楽」や「ウロボロス偽書」の作者と同一人物によって書かれたとはにわかに信じがたいものがありますが、よく読むとやはり共通するものがあるのでした。それを乱暴にひと言でまとめちゃうと「現実感覚の崩壊」ということになると思いますがどうでしょうか。佐々木敦辺りに本格的な竹本健治論を書いて欲しいものです。