マロ『エヴォリューション』

エヴォリューション

エヴォリューション

SHINODAさんのサルサ・セレクトを聴いて無性に血が熱くなり、CDプレーヤーのトレイに乗せた一枚。カルロス・サンタナの弟であるホルヘ・サンタナとアルセリオ・ガルシアを中心に結成されたバンド、マロの3rdアルバムです。
このアルバムの時点でメンバーは9人の大所帯。迫力あるリズム・セクションと切れ味鋭いホーン・セクション、兄に負けない魅力的な演奏を聴かせてくれるホルヘ・サンタナのギターといった具合に演奏だけでも充分すぎるくらいの聴き応えがあるのですが、それに加えてリード・ヴォーカルを取れるメンバーが3人もいて、コーラス・ワークも決めるべきところはビシッと決めてくれるのですから、文句のつけようがありません。血湧き肉踊る熱いラテン・ロックからしっとりとしたスロー・バラードまで、緩急自在に人の心を揺さぶるニクイ奴等。いやはや、大した悪漢(MALO)ぶりですね!