ポップスの楽曲を
ボサ・ノヴァのスタイルでカヴァーしたアルバム・・・・と書いているだけで「またかよ!」と言いたくなってしまうくらいありふれたコンセプトですが、ここで聴くことができる、
シャーデーを思わせるしっとりとした歌唱と気品は一聴の価値ありです。取り上げられた楽曲も
ジョニ・ミッチェル、スティング、
レナード・コーエン、
スティーリー・ダン等の洗練された響きを持つものが意図的に選ばれており、2曲目の「ネヴァー・ダイ・ヤング」では作者の
ジェイムス・テイラーとデュエットも披露している贅沢なアルバム。「20世紀後半の最高のソングライターたちを見せる曲を取り上げたい」という思いで制作されたそうですが、個人的にはその中に
ランディ・ニューマンも加わっていることがうれしかった一枚でした。