V.A『英国音楽紀行〜華やかなロンドン編』『同〜安らぎのカントリーサイド編』

英国音楽紀行~華やかなロンドン編~

英国音楽紀行~華やかなロンドン編~

  • アーティスト: オムニバス(クラシック),シンクレア(ジネット),モリソン(エルジー),ベイカー(ジャネット),ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団,デイヴィス(アンドリュー),グローブス(チャールズ),グローヴス(サー・チャールズ),ノリントン(ロジャー),大藤佳子,バルエコ(マヌエル)
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/02/26
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英国音楽紀行~安らぎのカントリー・サイド編

英国音楽紀行~安らぎのカントリー・サイド編

  • アーティスト: オムニバス(クラシック),ギャレット(レスリー),ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団,アームストロング(シーラ),ボストリッジ(イアン),ディルクス(ネヴィル),ラトル(サイモン),マリナー(サー・ネヴィル),ヒコックス(リチャード),テイト(ジェフリー),シドニー・トマスズ・オールド・タイム・ダンス・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/02/26
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クラシックだけに止まらず幅広い分野の素敵な音楽を紹介してくれた山尾敦史さんのブログ「ドメインパーキング」が、5月10日をもって終了しました。日頃愛読していたブログがなくなるのは寂しいことですが、文筆を生業としてこられた方が直接には利益につながらない文章を長い間精力的に発表してこられたのですから、一愛読者としては感謝の言葉しかありません。
その山尾さんが最後のエントリーで取り上げたのが、ご自身が編纂されたコンピレーション・アルバムでした。中でも今この2枚は英国クラシック音楽の魅力を分かりやすく伝えてこられた山尾さんらしさがはっきりと表れている好コンピレーションです。山尾さん自身のエントリーを読んでいただければ、どれだけ力を入れてこのアルバムの編集にあたったかが良くわかりますが、曲のつなぎ方やトータリティをもたせた構成にはビートルズ以降のポップ・ミュージックがもたらしたコンセプト・アルバムに通じるものがあります。クラシック一辺倒ではなく、ムーンライダーズなども愛聴されてきた山尾さんの“ポップ感覚”が感じられるのです。ポピュラーな曲と知られざる佳曲の織り混ぜ方など、セレクト合戦の音楽仲間達が聴いても参考になるところが多いはず。BGMとしても楽しめ、英国クラシックの入門としてもぴったりな聴きあきないアルバムです。ブリティッシュ・ロックやブリティッシュ・フォーク以外にも英国には素敵な音楽の鉱脈があることを教えてくれますよ。