名人戦第3局2日目・森内名人対羽生二冠

羽生二冠大逆転勝利!なんという強さ・・・。

<解説コメントの推移で見る2日目>

1日目の封じ手の時:控え室では森内ペースかとの声も聞かれはじめた。

2日目9:15頃:検討陣は森内持ちの意見が多い

54手目、羽生3四銀:「まだ森内名人の方がリードしているとは思いますけれど、一時期に比べれば差が詰まっている感じがします」(深浦王位)

64手目、羽生3六歩:「いやーこれは参りました。唯一羽生派だった僕がギブアップしちゃったんだから(笑)」(加藤九段)

69手目、森内7四歩:このまま森内の名局となるのか?

82手目、羽生2四角:「加藤先生も検討打ち切りですか?」(阿部八段)「ええ、さすがの私も(笑)」(加藤九段)

20:30頃:某記者「すみません。実は羽生勝ちの予定稿を書かないといけないので、コメントをいただけないでしょうか」深浦王位「…え!? 羽生勝ち!?」某記者「ええ」深浦王位「…そ、そうですね。では『100年に一度の大逆転ですね』(苦笑)」

105手目森内3四金:「早く終わりそう」という予想は、必ずと言っていいほど当たらない。

117手目森内8四桂成:「森内名人変調?!」との声も。

122手目羽生4二角:「やばいよ、これ……」(ある若手棋士)羽生マジックが出るのか? 出たのか?

141手目森内9八銀:控え室からは悲鳴!!!!!!これは△8六桂をうっかりしたのでは!!!

142手目羽生8六桂:森内、愕然とした顔つき???!!!

143手目森内8三玉:名人戦史に残る大逆転

145手目森内7八金:「改めて……将棋は厳しいですね」と加藤九段

151手目森内7六金:「森内名人の真骨頂ですね。普通の人はここまでは辛抱できないですよ」(阿部八段)

162手目羽生7四飛:控え室からはため息。19世名人候補のこの強さを、どう例えたらよいのだろう。

164手目羽生9三金にて、森内投了:森内は最後この局面を、秒を読まれるまで見つめていた。

23:10頃:感想戦は先ほど終わりました。羽生挑戦者が席を立って対局室を去った後も、森内名人はしばらくの間、無言で盤の前に座ったままでした。