原作はあまり知りませんが、音楽だけでも充分楽しめるサントラ。オープニング・テーマの
清浦夏実が歌う「旅の途中」をふと耳にして「なんだか
ザバダックみたいな曲だなあ」と思っていたら本当に作詞:
小峰公子/作曲:
吉良知彦の組み合わせだったので興味を持ったんですね。劇中音楽の方も中世の
古楽と
アイリッシュ・トラッドが入り混じったようなユニークなもの。ジョン・レンボーンや
マイク・オールドフィールド周辺の雰囲気がありますね。この感じもどこかで聴いたことがあるなあとクレジットを見てみたら、プロデュースが吉野裕司。正直初めはピンと来ませんでしたが(^^;)、調べてみると
古楽をベースに独特の音楽をつくっていた“
Vita Nova”の主宰者とわかって納得です。
古楽色が特に濃かった最初の数枚のアルバムはよく聴いていたんですよね。彼のつくりだす“どこかにありそうでどこにもない”感触の音楽はアニメーションの音楽にはうってつけなのではないでしょうか。エンディング・テーマは
Rocky Chackというユニットによる「リンゴ日和」。こちらはややヴォーカルの魅力に欠けるものの、「マーサ・マイ・ディア」辺りの
ポール・マッカートニーを彷彿とさせるポップな佳曲です。作詞がChris Mosdellなのに驚き。