第33期棋王戦第4局

佐藤棋王がカド番に追い込まれた状態でむかえた4局目。後手番の羽生挑戦者がまたまたゴキゲン中飛車を採用しました。これで2、3,4局と全部後手番の戦法はゴキゲン中飛車になったわけで、2人はこのタイトル戦でこの戦法を究めてしまおうとしているかのようです。しかし結果はゴキゲン側の3連敗。特に今日の対局は私が見たところ、羽生挑戦者にいいところが全くなかったように思えました(本当のところはどうだったのでしょうね)。佐藤棋王金・銀をぐいぐい前進させて早々と羽生陣を押さえ込み、最後は迫力ある寄せで完勝。羽生がこんなに一方的に負けるところを初めて見ましたよ。佐藤ファンとしてはうれしい限りです(羽生挑戦者を嫌いなわけではないのですが)。さあ、これでフルセット。タイトルの行方は最終戦に持ち込まれました。前期から現在に至るまで、この棋王戦は全て先手番が勝利しているんですね。となると、最終局は振り駒にも注目せざるを得ません。私としては佐藤棋王が後手番になり、あっと驚く新戦法を披露して見事不利な状況をはねのけて防衛!となればうれしいのですが・・・。

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立会人の加藤一二三九段の様子もたっぷり楽しめます。今期の順位戦では残念ながら降級点がついてしまいましたが、来期はそれをはねのけてもっともっと活躍して欲しいですね。