東公平「名人は幻を見た」

大山―升田時代から、中原―米長時代へと移行する時期に書かれた、朝日新聞に掲載された観戦記。上記4名以外にも、内藤、花田、原田、板谷、加藤といった一癖も二癖もある名棋士達が登場。対局中の会話のやりとりや、指している姿が的確に描写されていて読み物としても充分楽しめます。中でも全盛期は過ぎたとはいえ、やはり升田の個性が突出していて印象的ですね。