棋音戦てんまつ記(1)〜かくして対局は決まった!「振るや振らざるや、それが問題だ」編〜

将棋界は盛り上がっている。王将戦は第3局まで進み、久保八段が新藤井システムで羽生王将を撃破した。今日は女流名人戦第2局が岡山は倉敷で行われた(131手で矢内女流名人の勝利)来週からは佐藤(康)vs羽生の棋王戦が始まる。そんな激動の将棋界の中にあって、その裏側の片隅の路地をいくつにも折れ曲がったところでひっそりと産声をあげた棋戦があった。その名を「棋音戦」と云う。

・・・と書くとなんだかものものしいですが、実は私とid:ankoroさんによる将棋対局です(笑)。以前からセレクト合戦の感想などで使っていたチャットの中で、お互い将棋に関心があるankoroさんと私で将棋話に華を咲かせていたのですが、囲碁を嗜むめんちかつさんが「2人の対局が見たい」とつぶやいたのがきっかけでした。どちらもパソコン相手では指したことのあるものの、対人となるとほとんど経験なし。二人とも戸惑いの色はかくせませんでした。とりあえずmixi内にコミュをつくって日取りなどを決めようとしたのは良いのですが、ずっと雑談するばかり。たまりかねためんちかつさんが、或る日電光石火で日程を決定してしまい(笑)、ついに昨日第1戦が指された次第です。

まあ、勝った負けたで互いをののしり合い、果てはセレクト合戦が中止になってしまうような大惨事にはまずならないとは思っていましたが(笑)、「果たしてまともな対局ができるのか?」ということが心配でした。ルールは知っていましたし、先崎八段や河口俊彦のエッセーや、大崎善生「聖の青春」など将棋に関する読み物は昔から愛読していました。けれでも詰将棋を解いたり、定跡本、手筋本を読み出したのはおよそ半年前。泥縄もいいところでしょう。先日最終回を迎えてしまいましたが、「ご主人様、王手です!」メイドさん達のようにプロから直々にレッスンを受けたわけでもなく、今からユーキャンの通信教育講座で谷川九段の教えを請うにはもう遅すぎます(笑)。苦悩の日々が始まりました。とりあえず、何か戦型を決めなくては・・・・まず居飛車でいくのか、それとも振飛車でいくのか?
(以下次回)

※ankoroさんの自戦記も併せてお楽しみください。

http://d.hatena.ne.jp/ankoro/20080211