羽生善治『上達するヒント』

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))

外国の将棋ファンの対局を分析することで、「構想力」や「さばき」「位取り」など将棋に欠かせない考え方をやさしく解説した本です。と、いきなりこの本を取り上げたのは10月14日に放送されたNHK杯、羽生善治二冠対中川大輔七段の対局(解説は加藤一二三九段)について書きたかったから(私より棋力のある方なら「羽生善治の終盤術」を採り上げると思いますが、あれは高度すぎて私にはわかりません(笑))。
相掛かりの序盤に始まり、中盤で千日手を巡る攻防で、羽生二冠が無理やり局面を打開してから、一方的に中川七段に攻められまくる展開に。王手馬取りの大技を決められたときには「いくら羽生さんでも今日はダメだろ」と思っていたのですが、なんと最後の最後に羽生マジック炸裂で大逆転。加藤九段の「ウヒョー」も飛び出す衝撃的な結末で、もう呆気に取られるばかりでした。
終盤の局面がニコニコ動画にも掲載されましたが、将棋動画としては異例の再生数で、今確かめた時点でなんと再生回数が9万を越えています。コメントを見ると、それまであまり将棋に興味なかったような方も興奮して見ているようで、将棋ファンの枠を越えた盛り上がりになっているようですね(加藤九段のユーモラスなマシンガントーク解説の面白さもかなり貢献していると思います。羽生二冠の逆転が見えたときの興奮ぶりがすごかった。)

これがその動画です。「窮地でもわずかな希望の灯を信じ、前進する姿勢。」という紹介文もかっこいい。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1276953

BGMをつけたものまで登場しました。興奮します(笑)
『羽生vs中川大逆転』にBGMをつけてデュエルっぽくしてみた (修正版) - ニコニコ動画

おまけ
加藤一二三伝説