ライ・クーダー『チキン・スキン・ミュージック』

チキン・スキン・ミュージック<紙ジャケット仕様>

チキン・スキン・ミュージック<紙ジャケット仕様>

絶品極楽鳥肌音楽。アメリカン・ルーツ・ミュージックを探求してきたライ・クーダーがその視点をメキシコやハワイにまで拡げた76年のアルバムです。ボビー・キング、テリー・エヴァンス、ハーマン・ジョンソンによるゴスペル調のコーラス、フラーコ・ヒメネスアコーディオン、ギャピー・パヒヌイ、アッタ・アイザックスのハワイ勢といった多彩なゲスト・ミュージシャンの使い方が実に巧みで、どのゲストも自然体の名演を聴かせてくれます。有名曲「スタンド・バイ・ミー」もライの手にかかると、暮れなずむメキシコの街を背にして歌っているかのような雰囲気に大変身。続くハワイアン・スタイルで演奏された「黄色いバラ」「クロエ」も元々はカントリー・ナンバーにもかかわらず、最初からこのスタイルで歌い継がれているかのようなハマリっぷりが見事のひとことです。同時期の細野晴臣トロピカル3部作にも通じる極上のmixed music。