セラフィナ・スティア『チープ・デモ・バッド・サイエンス』

Cheap Demo Bad Science

Cheap Demo Bad Science

ロンドン出身、ハープ弾き語りの女性シンガー・ソングライターのデビュー・アルバム。ハープ弾き語り、というとどうしてもジョアンナ・ニューサムを思い浮かべずにはいられませんが、こちらはジョアンナよりずっと穏やかで英国フォーク色があります。いきなりブライアン・イーノ「バイ・ディス・リヴァー」*1のカヴァーから始まりますが、ゆったりとしたハープの伴奏で淡々と歌われているのを聴いていると、「そうか、イーノも英国の森の住人だったのか・・・」なんてつい思ってしまいます。といっても中盤ではエレクトロニカっぽい味つけを施しているのが数曲あるところが今っぽい感じですね。そして最後はまたまた意外なカヴァーで、ホーギー・カーマイケル「アイ・ゲット・アロング・ウィズアウト・ユー・ヴェリー・ウェル」。一枚のアルバムにイーノとカーマイケルが同居していて違和感を感じさせないのが面白い。

You Tubeで見るセラフィナ・スティア

Tiger」PV

彼女のファンタジックな資質が良く出ている、美しいアニメーション。

TigerBBC Collective session

こちらは彼女の演奏シーンが楽しめます。

*1:オリジナルは「ビフォー・アンド・アフター・サイエンス」収録