以前
九十九十九*1のような名前が気になって『Synchronized Singing』を購入したことがあります。多彩なゲストとコラボレーションしてつくられたこのアルバムは、残念ながら当時の自分にはちょっと焦点がつかめないものに感じられました。しかしベスト盤を挟みリリースされた今回の新作は、プロデュースに
ASA-CHANGを迎えて一本太い芯が通ったアルバムになっています。
ASA-CHANGが生み出す
サウンドは、エレクトロニクス、ダブ、
民族音楽などの要素が渾然一体となったかなり大胆なものですが、立体的な奥行きのある音像が
一十三十一のヴォーカルをしっかり引き立てているのが見事。2曲の実験的なトラックを含めた全8曲、どれも聴き応え充分でした。この組み合わせ、かなり音楽的相性が良いように感じられるので後数作はこのコラボレーションを続けて欲しいですね。
「今、パークウェイ」PV
低弦を効かせたストリングスと電子音が融合したサウンドに、情感のあるヴォーカルが上手くはまっています。ちょっとロバート・フリップを思わせるギター・ソロもアグレッシヴで刺激的。
おまけ