スティーヴ・ウィンウッド『トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト』

Talking Back to the Night

Talking Back to the Night

大ヒット作『アーク・オブ・ザ・ダイヴァー』から1年半という、彼にしては比較的短いサイクルで発売されたアルバム。前作を踏襲したワンマン・レコーディングによるシンセを中心とした音づくり。今こうしてリマスター盤で聴いてみると、前作にひけをとらない味わい深い曲が並ぶし、スティーヴも気持ち良さそうに歌っている佳作だと思えるのですが、リアルタイムで耳にしたときは「ずいぶん地味だな」と感じました。ライナーノーツには“エンジニアリングの面で、若干スケール感が乏しいという印象も。”と記されており、そのせいもあるかもしれません。チャート・アクションも今ひとつ伸び悩み全米28位止まり。ちょっと落ち着きがありすぎたのかな。