パーシー・フェイス『マイ・ラヴ』

マイ・ラヴ(紙ジャケット仕様)

マイ・ラヴ(紙ジャケット仕様)

紙ジャケ化もいよいよイージー・リスニングの分野に進出。パーシー・フェイスの作品が何枚か登場しました。この辺の人達は作品数が多いから全部集めようとする人は大変でしょうねえ。ポール・モーリアとかもそのうち紙ジャケとなるのでしょうか。モーリアもさることながら、ペルト・ケンプフェルトとかカーメン・キャバレロなどの代表作は欲しいところです。


さて、今回取り上げたのは1973年作品。ジャケットの素晴らしさと選曲に惹かれて購入しました。ポール・マッカートニー&ウイングス「マイ・ラヴ」をはじめ、スティーヴィー・ワンダー「サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」、ポール・サイモン「僕のコダクローム」。カーペンターズ「シング」など発表当時のポップ・チャートをにぎわしたヒット曲をパーシー・フェイス流に料理したアルバムです。思ったよりリズムが立っていてグルーヴがあるのがうれしいところ。コーラス、ホーンなども巧みに用いて立体的なアレンジを各曲に施していますが、なかでも透明感のあるストリングスの使い方が際立っていますね。録音当時65歳だったとは思えない瑞々しいサウンドです。個人的なベストは「僕のコダクローム」。最後の曲だけがなぜかヴィヴァルディでちょっと残念。